“まだ働くのが怖い”あなたへ。A型事業所という選択肢があるよ。

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「働くのが怖い」って、なかなか人には言えないけど

実はそう感じてる人って少なくないと思うんです。

わたしもかつて、そうでした。

就活もバイトも怖くて、面接の前日からドキドキして漠然とした不安に襲われる。

採用してもらっても怖くて出勤できなくなってしまう。

そんな不安定な自分では、いい仕事が見つかっても続けられるかわからなくて

職場に迷惑をかけることになるかもしれない。

そもそも働くこと自体すごく怖い。

そんなわたしが、『ここなら自分でも働けるかもしれない』

そう思えたのが、A型事業所という選択肢でした。

目次

A型事業所ってどんな場所?

『働きたいけど、いきなり一般企業は不安』

『できるか分からないけど、少しずつ仕事に慣れていきたい』

そんな人のためにあるのがA型事業所です。

福祉的なサポートを受けながら、実際に“雇用契約を結んで働ける”場所です。

A型事業所の特徴・働き方

A型事業所は、一般的な企業と違って、福祉サービスの一環として運営されています。

特徴はこんな感じです↓

  • 利用者と雇用契約を結ぶ(最低賃金が保証される)
  • 職業指導員や生活支援員が常駐していて、体調やメンタル面にも配慮してくれる
  • 労働時間は短め、週1~OKなところもある
  • 勤怠や体調に合わせて柔軟に働ける

仕事内容は事業所によって異なりますが、こんなものがあります。

  • 袋詰め、シール貼りなどの軽作業
  • データ入力や画像編集のようなPC作業
  • カフェやお弁当屋さんでの接客や調理
  • 農業や清掃のお手伝い

どんな人が利用できるの?

A型事業所の利用対象者はこんな人です。

  • 障害者手帳を持っている人
  • 就労経験があるけど、一般企業での就労が難しい人

ただ、障害者手帳に関しては持っていなくても医師の意見書があれば利用可能ですし、

精神障害の診断名がなくても、医師が必要だと明記すれば利用可能だと思われます。

気になった方は、市町村の福祉課へお問い合わせいただくのが確実です。

A型事業所は『完全に働けないわけじゃないけど、一般就労は不安』という方にぴったりです。

A型事業所の利用に必要なもの

  • ハローワークの紹介状
  • 医師の意見書(障害者手帳があれば不要)
  • 市町村で発行される利用許可証

B型事業所・就労移行支援との違いは?

ここまでA型事業所について紹介しましたが、

実は就労継続支援にはB型事業所や就労移行支援といった選択肢も存在します。

ここでは軽く違いについて触れたいと思います。

B型事業所との違い

B型事業所は、A型事業所と違って雇用契約がないところが最大の特徴で、

仕事をするけど、お給料ではなく“工賃”が支払われるという仕組みです。

比較項目A型事業所B型事業所
雇用契約あり(労働者)なし(被雇用)
賃金最低賃金以上工賃(月数千円~1万円前後)
対象者一般就労が難しいが可能性がある人就労が難しい人・体調に波がある人
将来の目標一般就労につなげる無理せず自分のペースで働く

ただ、個人的にはあまりB型事業所はおすすめしません。

A型事業所と同じだけ働いても、もらえるお金が少なすぎるからです。

もちろんその点に納得していて、B型のほうが自分に合っていると思う方はそれがいいと思います。

周りの意見ではなく、『自分が納得して働けるかどうか』が大事なのでね。

就労移行支援ってなに?

就労移行支援は『いきなり働くのはまだ怖い』という人のためのステップアップの場です。

こちらはお給料も工賃もなく、訓練を受ける場所になります。

  • 利用期間は最長2年
  • 就職に向けたトレーニングや面接対策が中心
  • 生活リズムの安定も重視される

いきなり働くのが不安な人は、まず就労移行支援で心と体を整えてから

A型事業所を目指すというルートもいいかもしれませんね。

就労移行支援の事業所はLITALICOWORKSで探すのがおすすめです。

そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】

わたしもA型事業所をLITALICOWORKSで探しました。

わたしがA型事業所をおすすめする5つの理由

1.一般就労できないことに理解がある

周りの人もみなさんなにかしらの障がいを抱えていらっしゃいます。

また障がいのある方専用の事業所なので、指導者の方も障がいに理解のある方ばかりです。

2.勤務体系の相談が可能

勤務時間も相談の上決定するためご自身の状況によって調整可能で、のちのち増やしていくことも可能なところが多いと思います。

3.在宅勤務可能な事業所もある

また在宅勤務可能なA型事業所も多々ありますので、毎日通勤するのはしんどいと感じる方にもおすすめできます。

在宅勤務については市町村の許可も必要になります。

また完全在宅勤務に対応しているかどうかは事業所によって異なりますので事前に事業所に確認が必要です。

在宅勤務希望の方は、軽作業の事業所ではなく、パソコン作業(データ入力・事務・動画編集・デザイン等)の事業所を探してみることをおすすめします。

4.時給がいいところが多い

そして何より、国の補助を受けて運営されているので、時給がいいところが多いです。

B型事業所は賃金ではなく工賃になるので、かなり低くなってしまいますのでご検討の方はご注意ください。

5.就労訓練しながらスキルを身につけられる

わたしが見ていた大阪のあたりの事業所では、

Photoshopを用いた画像編集や、PremireProを用いた動画編集の仕事もありました。

Adobeのソフトは安くはない費用がかかるので、そういったスキルに興味があっても

練習のために個人で契約するのはハードルが高いですよね。

スキルのない状態から始められて、仕事で経験値をつめるので、

クリエイティブな仕事に興味がある方には特におすすめです。

どうしたらA型事業所で働ける?

A型事業所に興味を持っていただけた方には特に気になるところですよね。

A型事業所を利用するにあたり、必ず必要なものがありますのでご紹介します。

A型事業所で働くまでのステップ

必要なステップが多いので、気が引けてしまうかもれませんが、

働くのが怖い人には最適の場所だとわたしは思っています。

今は知るだけでもいいので、ぜひ目を通してみてください。

STEP
気になる事業所を探す

A型事業所はLITALICOWORKSで探すのがおすすめです。

LITALICOWORKSでの事業所探しはこちら

わたしもLITALICOWORKSでA型事業所を探しました。

STEP
予約をして事業所に見学に行く

この時点で必要なものはありません。

利用を決めていなくても、気軽に見学を申し込んで大丈夫です。

STEP
市役所に相談する

見学をして利用したい事業所が決まったら、市役所の福祉課に連絡しましょう。

わたしは電話で利用したい旨を伝えましたが、直接窓口に行っても大丈夫だと思います。

STEP
病院(心療内科)で医師の意見書をもらう

A型事業所の利用をしたい旨を伝えて、利用が必要である旨を記してもらいましょう。

STEP
職員との面談・ケースワーカーと利用計画を立てる

事前に日程を決めて面談を実施します。

STEP
ハローワークを通して事業所に面接を申し込む

ハローワークの紹介状を持って、事業所で面接を受けます。

STEP
市から利用許可が降りて利用開始

利用許可証が発行され、事業所に採用してもらえれば利用開始です。

スムーズに利用開始できるように

事業所自体が決まっていなくても、A型事業所の利用を決意した場合、

スムーズに進めるために事業所を比較検討している段階で

先に市役所に相談するのもアリだと思います。

事業所見学の日程が先だったり、

心療内科の予約が埋まっていて先になってしまうこともあるので、

A型事業所に対する行動と、市役所で利用許可をもらうための行動を

同時進行していけばいいかもしれません。

A型事業所利用時の注意点

1.利用開始までに時間がかかる

主に市役所での手続きに時間がかかります。

2.アルバイトや自営業などとの掛け持ちはできない

A型事業所は就労困難な方に向けての福祉事業なので、

アルバイトや自営業などとの掛け持ちはできません。

3.利用者の枠に定員がある

もしその事業所で利用者が満員であれば、すぐに利用することはできません。

なにか気になることがあれば、事業所見学時に確認してみるといいですね。

忘れないように、気になった段階で書き留めておくといいかもしれません。

わたしがA型事業所を利用しなかった理由

実はわたしは、A型事業所を実際に利用してはいません。

見学をして市役所にも相談し、病院にも行ったのですが、

同時進行で受けていた環境が合いそうな求人で採用をいただいたからです。

その仕事が続かなければ、また利用をするための行動を再開しようと思っていましたが、

幸いなことに、現在、1年そのお仕事を続けられています。

途中で利用の必要がなくなっても大丈夫

いつ辞めたくなるか、仕事を続けられるか分からなかったので、

手続きはそのままで一旦置いておいておきました。

問題なく3ヶ月続けられた時点で大丈夫だと判断し、市役所に利用はもう大丈夫ですと連絡しました。

利用手続きを進めている事業所はなかったので、そのまま手続きは途中で終了しました。

最後に、わたしが思うこと

わたしはタイミングよく環境の合う職場に巡り合えたので

A型事業所を利用しませんでしたが、

働くのが怖い人にとっては本当に助かる福祉事業だと感じています。

わたしもこれから先、お世話になることがあるかもしれません。

ですが、できるだけ自分の力で仕事を続けていけるように

これからも自分をよく知り、自分に合った働きやすい環境に身を置きながら

成長していきたいと思います。

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